マイクロミルの火付け
コスタリカのコーヒーに触れると
たくさんの横文字を
目にする機会があります。
その中の一つに
『ドン・マヨ』や
『マイクロミル』といった
ワードによく触れることがあります。
以前、 小規模のコーヒー農家は コーヒーを精製するために 収穫したコーヒーチェリーを 農協や大きな精製所に 持っていく必要がありました。 しかし、そうなると 他のどこかわからない農園と 自分たちが一生懸命、育てたコーヒーが 混ざってしまいます。 そこで この流れを変えていったのが 『マイクロミル』 自分たちのコーヒー専用の 精製所をつくり 自分たちのコーヒーを 届けていこうとした想いがあります。
ドン・マヨ マイクロミルを設立した
ヘクトル・ボニージャ氏は、
2000年代初頭の
マイクロミル革命の火付け役の1人です。
ヘクトル氏は、
『生まれたときからコーヒー生産者です』
と語る通り、
常に最高品質のコーヒーを求め、
研究・勉強を重ね、
新しい農地や品種の開拓を
行ってきました。
こうしたコーヒー生産における
献身的な姿は、
地域の生産者の目標となっています。
ドン・マヨは、現在までに
約10の新しい農園を興してきました。
このほとんどが牧草地などの土地で、
一から開拓し、
植樹間隔や品種選定、
施肥、収穫時のオペレーション計算して、
農園を開拓してきました。
特有の気候の恩恵
ロス・トゥカネス農園も
そうした農園の1つです。
山風の吹き下ろす崖の急こう配に面して
ブルボン種などが植えられています。
ロス・トゥカネスのブルボンは、
雨季乾季がハッキリと分れる
マイクロクライメットの恩恵を受け、
非常に糖を多く溜め込んでおり、
透明感と甘さが際立っています。
マイクロクライメントとは 微細気候のこと。 コスタリカの面積は 四国と九州を合わせたほどですが 非常に多様な気候、微細気候があります。 各地域ごと、その季節によって 違った気候があるため、 動植物に良い影響をもたらします。 太平洋側は 12月から4月までの乾季として知られ 雨季は5月から11月までで、 10月が一番雨量の多い月になるそうです。 このマイクロクライメイトにより コスタリカは いつも生命のみなぎる 魅力の多い国となっています。 参照:Nettai Costa Rica 地形と気候
通常レッドハニーは、
発酵リスクがあるため
スロードライ
(ゆっくり乾燥させること)に
向いていません。
しかし
ドン・マヨの乾燥場では、
朝晩5℃まで冷え込むために、
発酵リスクを避ける事ができます。
レッドハニー×スロードライの実現は、
より複雑な風味をもたらし
より多層的な甘さの表現が
可能となり
ジューシーな甘さと透明感に、
華やかで円熟したフレーバーを
兼ね備えた芸術的な風味となります。
『努力を惜しまず
献身的にコーヒー生産に従事する。』
この当たり前のようで、
誰もが真似できない事こそ
ドン・マヨの“らしさ”であり
多くの手間暇のかかった
このコーヒーは
まさにドン・マヨを
象徴するコーヒーに仕上がっています。
品種
Bourbon
生産地
Costa Rica
Tarrazú
1850
農園
Los Tucanes
Don Mayo Micro Mill
精製
Red Honey×Slow Dry